ブルーベリーの鉢植えは、2月になってから剪定し植替えを行いました。
ブルベリーの植替えは根の生育が止まる11月ぐらいから3月ぐらいの間がベストで、冬の剪定もこの時期に行うと葉がほとんど落葉しているので、花芽と葉芽の区別が付きやすく剪定がしやすくなります。
植替えは同時にではなく、剪定した後の2週間後に行いました。わざとずらしたのではなく、植替える土の入荷が遅れたためです。
その剪定と植替えを行ったときに、いくつか疑問というか気づいたことがありましたので、それも紹介します。
ブルーベリーの剪定は思い切りよく枝を切る
ブルーベリーに限らず果樹は剪定時にけっこう枝を切り落とし、花芽を調整し毎年大きな立派な実を付けるようにします。
今年のブルーべリーは思い切って剪定することにしました。
ほとんどのブルーベリーなどの果樹は、剪定後もついた実をそのまま実らせるわけでなく摘果します。残った実が大きくなるように付いた実を選抜。果樹によっては7~8割ぐらいのついた実を落とさなければなりません。
実家は桃とぶどうの生産者だったので、かなりの実を摘果していた記憶があります。
昨年はそんなに実は付かないだろうと思い、軽い剪定で花を付かせたまま実を付かせ
そのせいで実も小さく、甘さもそれほどではなかったので、その反省もあり今年は剪定を強めに思い切りよく行ったわけです。
ブルーベリーの細い枝はカット!
ブルーベリーの剪定する枝の基準として、マッチ棒や爪楊枝ぐらいの細い枝はほとんど切り落とします。
交差する枝もカット。株元の伸びた枝(シュート)もカット。
ブルーベリーは枝を更新するタイミングがあり、5~6年以上経ち実の収量が少なくなった枝は下から伸びたシュートに更新する時がきます。
そのため、あらかじめ目星をつけたシュートを残して育てていくためにも、タイミングを見てすべてのシュートを剪定するのではなく更新時期を見極めてカットする必要があります。
また花芽と葉芽の数のバランスがあり、それはブルーベリー全体と部分ごとの主枝に付く側枝の花芽と葉芽のバランスもあります。
一般的には花芽3に対し葉芽が倍ぐらいにする必要があります。実を大きく甘みがあって美味しくするためには、葉からの光合成を得るために花芽より葉芽を多めに残します。
枝に花芽がたくさん付いていても葉芽が少なければ、枝の先端に付く花芽の数を少なくするために多い花芽の所をカットします。
ブルーベリーは一つの花芽に8個ぐらいの花が付きます。他の果樹と違い実は大変小さいので摘果するのは効率的ではないので、あらかじめ花芽を少なくする剪定が重要なわけです。
慣れないと付いた花芽の数から開花後の結実した実を想像するのは経験がいります。なので剪定時には完璧を求めなくても、実の付きが具合が多いと思えば開花後に花芽を落とす剪定でも問題ありません。
ブルーベリーの鉢の植替えで土はどうする?
ブルーベリーの植替え時に使う土はピートモスを主体で土を作るか、ブルベリー専用の土(ピートモスが入っている)で植替えするのが一般的ですし、まず間違いがありません。
ブルーベリーは酸性度の強い土がより良い成長を促すので、ピートモスが推奨されています。
これは鉢植えの場合だけでなく、ブルベリー農家もピートモスを大量に畑に混入し栽培されています。
楽天で見るブルーベリーの土ブルベリーの関係書物もいずれもどの参考書やネットにもピートモスを使うよう記載されています。
私も去年までは専用の培養土を使って鉢を植替えしていました。
ただし注意することとしてピートモスは乾燥させてしまうと、水をはじいて中々吸い込んでくれません。専用の培養土も主体はピートモスなので特に夏場の水ぎれは気を付けたいです。
今年は夏場の土の乾燥を防ぐために専用の培養土に赤玉土や鹿沼土、腐葉土等を混ぜて植え替えするようにしました。
気になるのは酸性度が上がってしまうことですが、赤玉等を入れることでどのように実の収量や美味しさが変化するのか見きわめたいので、あえて今年は試すことにしたわけです。
硫黄を入れて酸性度を下げることもできますが、経験がないのでどのくらいの分量を入れるとpH値が適正になるか分かりませんので、今年は一部試してデーターを取り来年挑戦したいと思います。
ブルーベリーの鉢植えに使った土
植替えしたブルーベリーの土に使った内容が次になります。
・ブルーシャワー:ブルーベリーの土5:赤玉土2:腐葉土3
・ティーフブルー:ブルーベリーの土5:鹿沼土2:バークたい肥3
・ホームベル:ブルーベリーの土5:赤玉土2:腐葉土3
・ブルージェム:ブルーベリーの土5:鹿沼土2:腐葉土3
・ブライトブルー:ピートモス5:鹿沼土2:バークたい肥3
後先になりましたが、今年に入ってラビットアイ系のブライトブルーという品種を購入しました。
このブライトブルーは今年と来年は実を付けづに育て、3年後の実の付き方がどうなるか観察していくため購入しました。
購入した時点では上の画像です。そして剪定したのが下の画像になります。
ブルベリーの植替えで根を見て思うこと
先日すべてのブルーベリーを植替えするため、鉢から抜き出して根をよく観察すると。
ブルーベリーの根は細くひげ根状で、まるで羊の毛のようにアフロ状の様になっています。そして細かいわりに根鉢は固く根カキさえも入りにくい状態です。
これを見ると確かに水切れをおこすと、後から水やりしても水を吸い込みにくいのが分かります。
ピートモスの中に隙間なくびっしりと詰まっている感じで、根の色も全体に茶系色でまさに羊の毛になっています。
土(ピートモス)を崩すと根が意外と簡単にちぎれます。
ブルーベリーの土はピートモスで良い?
ブルーベリーを植替え時に根を見ると、果たしてブルーベリーの土はピートモスで良いのか疑問に思います。
ブルーベリーは酸性度の土が好きなので酸性度の強いピートモスを使う方がほとんどですが、あえてピートモスを使わない方もいます。
そのの場合は土を酸性にするため硫黄を混ぜて酸性度にし、10年以上も土の入れ替えなしで鉢植え栽培する生産者もいらっしゃるようです。
また、ピートモスも硫黄を使わない生産者さんもおります。それは地表部に生息する菌根菌の力を利用してブルーベリーを生産されている方たちです。すべてネットで調べたわけですが、それぞれ皆さん信念をもってブルーベリーを生産しています。
自宅のブルーベリーの根を見てピートモスを使わなくても良いのでは思うようになった次第で、いろいろ調べると興味がわきピートモスを使わずに育てたくなりました。
今年は準備期間がないので無理ですが、来年はピートモスを使わないでブルベリーを育ててみよう考えています。
あとがき
ブルーベリーの根は切らない方が良いと言われていますが、4鉢とも根をだいぶ切り取りました。
根を切る場合は木の負担を減らすために枝もそれに合わせて剪定しないと成長が望めないのですが、とりあえず剪定で半分ぐらい枝をカットしたので大丈夫じゃないかと‥‥‥
一週間が経過しても何の変化もないのでオーケーでしょう。
来年は硫黄や菌根菌を利用してブルーベリーを育てるために、一部実験的に栽培していこうかなと、そして本格的?にピートモス以外で育てよう!
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