今年こそは「霧島の恵」をキレイな青色になるように、霧島の恵を植え替えする培養土は「青アジサイの土」にしました。
挿し木で増やした霧島の恵やシーサイドブルーにも使います。
「青アジサイの土」に付属の発色剤であるアルミニウムを使うことはもちろんで、ph濃度も「青アジサイの土」に無調整ピートモスを加えて、酸性土に変えて万全の態勢でした……が、
結果「霧島の恵」は淡い上品なピンク色になりました^^
なぜ、青色にならなかったのは何故かを考えてみます。また、「青アジサイの土」にピートモスを入れた理由もお話しします。
アジサイを青色にすることに興味のお持ちの方、あまり参考にならないかもしれませんが是非ご参考にしてください。
「青アジサイの土」にピートモスを加えた理由
前回のブログの踏襲になりますが、まずピートモスを青アジサイの土に加えた理由はですね、
購入した青アジサイの土が実際にどれくらいの酸性度であるか、酸度測定液でチェックしてみたところ、下の画像で分かるように反応してできた色は黄緑色です。

この色だと比色表を見るとph7.0~6.5。
なので中性で、酸性ではないですね。説明にはph値5.5に設定されているんですけどね。
測り方の失敗かも知れませんが、それでも許容される酸度測定液の誤差範囲から突出していると感じます。なので、強い酸性の成分無調整の
ピートモスを足すことにしました。
しかしピートモスはどれくらいの酸性度なのか測定液で調べると‥‥‥

これはかなりの酸度です。比色表で見るとph4.0~4.5ぐらいです。
青アジサイの土と5:5で合わせればph値は5.5ぐらいになると思い、特に混ぜ合わせて測定していませんが霧島の恵を植替えしました。

青アジサイの土に付属のアルミニウムも使用
この青アジサイの土にはアルミニウム7gの粉末が付属で付いています。

このアルミニウムの粉末を袋の裏面に書かれているとおりに水に溶かして水やりしていました。
ただし、裏面に表示されているのは濃度と回数で、残念なことに、どのタイミングでアルミニウム粉末を溶かした液体をあげればよいのかは書かれていません。
花(がく片)の付いたのが分かるタイミングであげることにしました。

最初のタイミングは上の画像の時です。
これより一週間おきに4回ほどあげています。
アジサイの青色とアルミニウムの関係
ちょっと話がそれますが、なぜアルミニウムがアジサイの青に関係するかというと。
紫陽花の花びら正確にいうと「がく片」になりますが、このがく片の発色がいわゆるアジサイの花色になります。
霧島の恵のがく片には青色に発色する色素のアントシアニンが含まれ、土中が酸性になるとアルミニウムが溶け出し根から吸収され、この色素が反応してがく片が青色に変化していきます。
なので土が酸性で、土中にアルミニウムが含まれていることがアジサイ(一部含まない)の花が青になる条件です。
日本各地のアジサイの色が青色が多いのはもともと日本各地の土壌の中にアルミニウムが深まれているからです。
話はさらに飛びますが、切り花の桔梗(トルコ桔梗ではありません)の切り口にミョウバン(硫酸アルミニウム)をこすり付けると花弁のふちが青色になります。
これは、桔梗の咲いている花ではなく、ツボミが咲き始めた頃に試すと青色になりきれない花びらのふちが薄い青色に変化します。
青アジサイの土では青くならなかった
それで、青アジサイの土とアルミニウムを使い霧島の恵を青色にさせたかったのですが、結果は下の画像どおりになりました。


なぜか上品な淡いピンク色の霧島の恵です。
これはこれで良いのですが……良くはないか^^
なんでなんでしょう???
霧島の恵の土の酸性度を調べると
もしや土が酸性になっていなかったのでは?
そんなことはあるはずがないとは思いつつ最近購入した土壌測定器で測ってみると。

測定器はph4.5の表示です。
おそらく表示できるのが4.5までなのだと思います。
他の鉢植えで測定すると長ネギを植えてある土ではph6.9の表示なので、測定器が狂っているわけではなさそうです。
考えられるのはアルミニウムが解けなかった?
挿し木の霧島の恵が突然変異で違うものになった?
挿し木なのでクローンだからそういうことは無いはずです‥‥‥
ちなみに、青アジサイの土とピートモスを加えた同じ土に植えた挿し木ではない霧島の恵は青紫色です。

ただこれも思った以上の青色にはなっていません。
また同じようにして作った土をシーサイドブルーの植替えに使ったら、これも淡いキレイなピンク色です。

画像ではピンク色が少しとんでいますが、オリジナル挿し木でない霧島の恵はもっとピンクに近いです。
よく考えても分かりません!
青アジサイの土の製造元プロとリーフに問い合わせたら
私の浅はかな知恵では答えは出ませんので、製造元のプロトリーフ社にメールで問い合わせてみました。
私の質問ココから↓
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貴社で発売されている「青アジサイの土」についてお尋ねします。
アジサイの「霧島の恵」を挿し木で増やした2株(2年目)に元株の「霧島の恵」、「シーサイドブルー」の合計4鉢を「青アジサイの土」で植替えしました。
結果、挿し木の「霧島の恵」、「シーサイドブルー」は青色にはならずにキレイなピンク色に、元株の「霧島の恵」は薄紫色(藤色)になった次第です。
もちろん付属のアルミニウム粉末も指定通りに使っています。
なぜ青くならないか、その原因と来年もチャレンジしますのでアドバイスをお願いします。
添付画像の9069が「霧島の恵」、9134が「シーサイドブルー」です。
追伸
「青アジサイの土」は酸度測定液で測ったところph5.5ではなく7ぐらいでしたので、ピートモスと半々ぐらいにして植え替えで使っています。
使ったピートモスを酸度測定液で測りましたらph4.0~4.5ぐらいです。なので半分づつでph5.5ぐらいになると思い配合比を5:5にしています。後日、測定器を購入し計測したところph4.5と表示されました。
土が酸性で、土の中にアルミニウムがあるのになぜこんな結果になったか不思議でなりません。
どうか来年に繋がるアドバイスを!
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
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ココまで
プロとリーフ社からの返答
ココから↓
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お世話になります。
プロトリーフの○○と申します。
昨日はお電話でのお問い合わせありがとうございます。
また、弊社お問合せフォームでの連絡の際、ご不便おかけしてしまいましたことお詫び申し上げます。
この度は弊社商品「青アジサイの土」をご購入・ご利用いただきましてありがとうございます。
頂いたメールの内容とお写真を拝見し、弊社園芸店スタッフにも確認をしてみましたが、
結果としましては、過去にこのような事例もなく、原因が不明 という状況でございます。
お力になれず申し訳ございません。
参考までに、インターネットで同様の記事がないか検索したところ、山越様同様に霧島の恵を植えて、
ピンク色になってしまったものを青色に変えた、という記事がありましたのでご紹介いたします。
コーヒーかすを定期的に株元に撒いてあげることで変化が出た、とのことです。
https://ameblo.jp/saru10usi/entry-12603138213.html
すぐに効果が目に見えるわけではないので、時間がかかるお話とはなりますが、試してみるのも良いかと思います。
以上、ご確認のほど宜しくお願い致します。
株式会社プロトリーフ ○○
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ココまで
丁寧な返信を頂きましたが、過去に事例がないとのことでした。
最後に
来年も引き続き霧島の恵を使って青色にチャレンジします。
来年はもっと詳細に実験してみます。
いくつか設定を変えて試してみたいと思います。
酸性値の違いとか、種類の違いやアルミニウム水をあげるタイミングをいくつか変えて見ます。
ミョウバンも使ってみようと思います。
そのために霧島の恵とシーサイドブルーの挿し木を大量にしてみました。

懲りずに青になるまでつづけていきます^^
乞うご期待ください!!
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