内藤とうがらしは江戸東京野菜の一つで、
江戸の食文化を支えていたと言われています。
その苗をこの春購入し育ててみました。
内藤とうがらしの苗をどこで買ったのか、
育て方は難しいのか?
実際に料理してみて味は本当に辛味が少なく、うま味成分を感じられるのか
約3ヶ月栽培してみての感じたことを紹介します。
内藤とうがらし苗の販売はどこで?
私が内藤とうがらしの苗を購入したところは、園芸店やホームセンター、楽天などの通販でもありません。
新宿の新聞販売店です!
おもに新宿区内の日経新聞の販売店で、今年の苗の時期に販売さていました。
販売の時期は5月でしたが、販売日は各新聞配達店によって違います。しかもほとんどが一日だけの販売で土日がメイン。
土日が休みでない私は、たまたま休みと平日の販売日が重なった荒木町の販売店で苗を二つ購入。
内藤とうがらしの販売を知ったのは、4月末ぐらいにNHKの朝のニュースで内藤とうがらしを紹介されそこで知りました。
実はこの内藤とうがらし一店舗のみ新聞配達店の自動販売機でも売られています。
始めはそこを目指しましたが、自販機はすべてソルドアウト状態で1苗も売られていませんでした。
そこでネットを調べ平日販売されている販売店へ後日買いに行ったわけです。
10時から販売となっていましたが、時間前に売っていただきました。
内藤とうがらしは営利目的の販売は禁止
内藤とうがらしはおよそ200年ぐらい前当時のファストフード、そばブームで薬味として非常に人気がありましたが、
その後、同じく唐辛子の品種「鷹の爪」が収穫量の多さや育てやすさで栽培が切り替わり、明治に入ってから内藤とうがらしは表舞台から消えてしまいました。
そこから100年以上たった2010年に発祥の地新宿で復活し、実行委員会のプロジェクトで内藤とうがらしの普及に努めています。
「内藤とうがらし」は商標登録が行われ、許可なき販売や生産・加工などは商標の侵害行為にあたるため販売等はできません。
営利目的で販売ができませんが、個人で栽培する分には問題はありません。
なので内藤とうがらしの公式のオンラインストアで通販で購入するか、プロジェクトに参加するところでしか購入できません。
内藤とうがらしの苗を購入したい場合は、プロジェクトのサイトで確認してください。
販売エリアは新宿区中心のようなので、来ることが無理な方は公式のオンラインストアをご利用するしかありません。
販売時期は5月の連休後くらいになると思います。
内藤とうがらしの育て方は難しい?
内藤とうがらしの苗を買って育て3ヶ月が過ぎ、実際に収穫しました。
育てた感想は、同じ唐辛子の鷹の爪に比べ育て方の難易度は高いと思います。‥‥‥
鷹の爪は何回か育てていますが、特に難しいとは思いません。ほったらかしである程度の収穫が見込めました。
内藤とうがらしと鷹の爪の違い
・収穫量がかなり違う
・葉落ちしやすい
・苗は一部地域のみで販売
3本仕立てで枝を増やす予定でしたが、購入して下葉が落ちはじめ葉に元気がないように感じ、摘心しにくく1本仕立てに変更。
1本の収穫量が鷹の爪に比べおおよそ1/3ぐらいです。
明治時代に内藤とうがらしから鷹の爪に栽培が切り替わった原因の一つには収穫量の問題や病気になりやすいなどの問題があったからです。
内藤とうがらしを営利目的で栽培するには、収穫量や耐病性などをクリアしないと栽培しても収益が出ないのではと思います。
内藤とうがらしの栽培は、料理などの使用目的に限られる方ではないかと個人的に思います。
来年は今年の種から苗をつくり、1本仕立てや3本仕立てなどいろいろ試して栽培してみたいと思います。
また収穫後、脇芽から花が咲いているので、この脇芽を伸ばして何とかプラスアルファ収穫ができないか気長に栽培してみます。
たいして大きくならないと、期待はしていませんがしばらく様子見です。
内藤とうがらしは辛味が少ない?
NHKで紹介された時に、内藤とうがらしは鷹の爪に比べ辛味が少なく、うま味成分が含まれている旨が紹介されていました。
実際に一般の方に食べてもらった映像では、鷹の爪と違い辛味は少ないとのコメントです。
で、実際に青みと赤く色づいた内藤とうがらしと、昨年収穫した鷹の爪と種の部分の辛味を比べてみました。
種は鷹の爪が一年経過しているため水分が抜け収縮していますので、タカノツメの方が小さめです。
種をかじると内藤とうがらしも鷹の爪もそれほど変わりなくどちらも辛い。
特に内藤とうがらしに旨味成分があるとは感じません。
ただ、鷹の爪の種をかじった後に唇のまわりがヒリヒリし、内藤とうがらしではそれがなかったので辛味はやはり鷹の爪ほうが強い。
今度はソーメンチャンプルーに赤青の内藤とうがらしを入れ、妻に食べてもらうと……
辛い辛いと言って、慌てて水を飲み、感想を聞くと辛味は鷹の爪と何ら変わりないと恨まれ、旨味成分も感じられないとのことでした。
内藤とうがらしの辛み成分は、水不足や栄養分が不足すると辛味が出るとのことなので、来年は同一条件の下で比較して栽培し育て方や辛味などの比較をしてみるつもりです。
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