オリーブにつく害虫はバラなどと比べると少ない方だと思います。
土の中で根をむさぼるコガネムシの幼虫を除いて、葉を食べつくす害虫はオリーブの場合はあまりいません。
ですが、害虫被害が少ないと油断していると、いつの間にか大人の小指ほどの大きさのアイツが葉をぼりぼりと食べている時があります。
その害虫とは、スズメガの幼虫です!
毎年一回は被害にあうスズメガの幼虫についてレポートしました。オリーブの鉢植え栽培をされている方、害虫被害が少ないと油断せずに、これを参考にして対策を行ってください。
オリーブに付く害虫は存在が気づきにくいので注意!
我家のオリーブの鉢植が毎年被害を受けているのはスズメガの幼虫です。
小指以下の大きさのころはまったく存在を気づかず見逃し、小指ぐらいの大きさになって始め気づきます。
それも枝の先端に葉がなく、棒状の枝になってから異変に気付き目を皿のようにしてオリーブ全体を見てスズメガの幼虫を確認します。
入念に見ても存在に気付かない時もあります。
スズメガの幼虫がオリーブの木に同化して、葉や枝と同じ色に同化した幼虫はまるで忍者の隠れ蓑の術です。
画像で見ると良く分かるのですが、実際にオリーブ全体を見渡しても気づかない時があります。
「木を隠すなら森の中」という言い回しがありますが、スズメガの幼虫はそれを実践しているかのようです。
なので、これに気づくのが遅くなるとオリーブの生育に影響を及ぼしますので注意が必要です。
スズメガの幼虫に気づくには何を見れば良いか
枝の先端の葉が棒状になった食べられた状態や、鉢のまわりに幼虫の黒いフンが転がっていればスズメガの幼虫がいることを疑ってください。スズメガの幼虫はオリーブの若葉のまだ比較的固くなっていない枝の先端の葉を食べます。
下の画像のように枝の先端に葉が付いてないのが分かります。これは食べられた後です。
先端に行くほど葉が若く柔らかいので食害にあい、固めの葉になると次の枝の若葉の先端に移動するやっかいな奴です。
時期でいうと若葉がで始める5月以降あたりから、オリーブの葉が食べられていないか注意が必要です。
それとある程度スズメガの幼虫が大きくなると排出するフンが大きく目立ちます。
枝の張った下あたりに5~6ミリぐらいの黒いフンがベランダ上にいくつも転がっているので、葉だけでなく下もよく見てフンの有無を確認することも重要です。
スズメガの幼虫対策
スズメガの幼虫対策として有効なのは、農薬散布とオリーブ全体をネットで覆いスズメガの成虫、つまり蛾を寄せ付けなくすることです。
農薬とネットでオリーブ全体を覆おう!
農薬はスプレーで使えるようになっているタイプがあるのでそれが簡単で使いやすいです。
ですが、スズメガの幼虫は葉の食害だけで、オリーブが枯れるほどの深刻な被害はありませんので、我が家は農薬を使いません。
オリーブの実を食べるので農薬は使いたくありまあせん。使い方を守れば安心な農薬もありますが、口に入れる食べ物なので使いたくないのです。
スズメガの幼虫は毒を持っていません。毛虫のように毛でさすこともなく芋虫の親分みたいなもので触っても害がないので、我が家では見つけたら軍手などで取り除きます。
直接手で捕まえればよいのですが、触った感じが幼虫全体が筋肉のように弾力があり力強く枝からはがしにくい。力入れてつかむと暴れ何だか少しキモイ感じがするのでいつも軍手を使って駆除しています。
オリーブの害虫はスズメガの幼虫だけ?
オリーブの害虫は我が家では今のところスズメガの幼虫だけですが、一般的にはオリーブアナナキゾウムシやテッポウムシの被害の方が目に付くようです。
また、スズメガに比べてもオリーブの木にダメージを与え、枯れてしまうこともあります。
幸いにして東京の我が家ではゾウムシやテッポウムシは現われていません。地域的な特性もあるかもしれません。
スズメガの幼虫以外では、コガネムシの幼虫が鉢の中でオリーブの根を食害する被害がありましたが、これは土を防草シート等で覆うようにすることでコガネムシが土中に卵を産むことを阻止することができます。
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