胡蝶蘭を植替えすることに。
今まで使っていた水苔からバークに変更します。
胡蝶蘭は一般的には水苔が用土として多く使われています。
市場に出荷される胡蝶蘭も関東周辺の生産地では水苔がほとんどで、胡蝶蘭以外の洋ランでは、シンビジウムやデンドロビウムのほとんどがバークに植えられています。
胡蝶蘭のバーク栽培ではメリットとデメリットがあるので、バークを使って栽培し水苔との違いを比べていこうと思います。
花付きも水苔と違うようなのでそれも来年どうなるか楽しみです。
それでは胡蝶蘭のバークの植替えや、水苔との違いについてお話しします。
胡蝶蘭の植替えをバークで
洋ラン専用のバークを通販で購入したのですが、思っていたよりもバークが大きかったですね。
生産者が胡蝶蘭に使用しているバーグはもう少し小さく色も黒っぽい状態だったので、袋を開けた時にアレっと思いました。
生産者が使うバーク自体が違うようです。使う量もありますし価格はもっと低価格なのでしょう。
胡蝶蘭を水苔からバークに変えた理由は、水苔よりもバークの方が花付きが多くなると言われているからです。
それと着生ランの胡蝶蘭はバークの方がより自然の状態に近く、根の負担も少なくなりストレスが減るのではと思っています。
また、結果的になりますがバークの植え替えは水苔よりも楽です。
プラ鉢の底にバークを敷き詰め、その上に胡蝶蘭をのせて根のまわりをバークで埋めていくだけの植替え作業です。
その際に気を付けることは胡蝶蘭の位置と向きを決め、バークをつめて固定していく感じです。
水苔の植替えでは、水を含ませた水苔を根のまわりをに傷が付かないように巻き付けていく手間がありますが、バークは鉢の中の隙間に埋めていくので水苔よりも植え替えは簡単にできます。
なので植替えだけを考えると、慣れていない方にはバークがおすすめかも。
気を付けるのは水やりぐらいではと思います。
胡蝶蘭の植替え方法と時期
胡蝶蘭の植替えを簡単に説明すると、水苔を取り除き古い根をカットして植替えするだけです。
まずは、鉢から株を抜いて水苔を全て取り除きます。
画像を見ていただくと分かると思いますが水苔は傷んでいません。傷んでないというのは、ほぼ買ったときと同じ状態という事です。
水をあげすぎたりすると胡蝶蘭の根も黒褐色になって腐り、水苔も同じように変色して不快なにおいを発生します。
なので水苔や根は傷んでなくセーフです。
そして次に行うことは古くなった根を取り除きます。
黄色っぽくなった根や、しぼんで見た目にも枯れている根は消毒したハサミですべてカットします。
この状態で植替えを行いますが、カットした切り口から菌が入ると枯れる恐れがあるので、カットした先に保護材を塗ります。
特に塗らなくても切り口が完全に乾けば植替えしても大丈夫です。
胡蝶蘭の植替えの時期
胡蝶蘭の植替えは暑い夏と寒い冬の時期以外がベストです。
冬や夏でも注意して植え替えを行えば枯れることはないですが、その時期は植え替えを行わない方が良いです。
胡蝶蘭にとって植替えでストレスが少な時季を選びます。
具体的な時期としては、4月後半から10月ぐらいまでの暑い時期を除いた期間が安全です。
バークは水やりに注意!
胡蝶蘭を育てる場合の注意点は水やりです。
一般の花鉢感覚で水をあげると水苔は腐り、根も黒っぽく痛み、腐ったような状態になります。
バークは木の皮なので水をあげても鉢底から一気に流れ出てしまいます。バーク自体は水をそれほど吸い込みませんので水苔よりも水やりの頻度は高くなります。
乾き具合を見て水やりを行うわけですが、バークは乾き具合が非常に分かりにくい素材です。
なので私の場合、水やりはほとんど霧吹きであげることにします。
花屋さんで胡蝶蘭を販売していた時は水やりはすべて、霧吹きでした。
根元、葉それに花も霧吹きをほぼ毎日していました。お客さんにも水やりは霧吹きを推奨していましたよ^^
根元が湿り気があったり、寒い時期は少し控えめでしたが、
それでも冬は乾燥するので、花には毎日霧吹きしていましたね。
胡蝶蘭 水苔とバークは地域によって違う
東京中央卸売市場に出荷する胡蝶蘭の生産地は、関東・東海・九州からが多いです。
寒い地域や豪雪地帯からほぼ来ません。(一部、長野県から出荷されていました)
胡蝶蘭は生産地によって用土が水苔なのかバークなのか、地域のよって傾向があります。
ほぼすべての地域から購入経験があるのでその地域性が良く分かります。
バークでの植え込みは愛知県が多く、他の地域はほとんどが水苔です。
私が勤務していた花屋さんでは鉢物の売り上げ中胡蝶蘭が半分ぐらいしめていました。
何鉢かは売り残りが出るので処分します。鉢から花株を抜き、鉢と胡蝶蘭株に分けてそれぞれゴミとして処理します。
その際、胡蝶蘭は何で植えられているか分かります。
市場で購入している生産者は関東圏のほとんどが水苔です。
愛知県は農業生産物だけでなく、すべての生産物のコスト管理が厳しいとこなのでバークが選ばれているのではと思います。
最後に
バークは水苔と比べると花もちは短くなるが、花付きは良くなると言われています。
今年咲いた胡蝶蘭は花数というより、脇芽が伸びて花が咲きトータル3ヶ月も開花期間がありました。
実際には一枝1か月で3枝で合計3ヶ月の開花期間でした。
これを超えるか…果たして来年どうなるか楽しみなバークで植え替えた胡蝶蘭です^^
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