先日バラの鉢植えを植替えすると、一鉢が根頭ガン腫病に侵されていました。
そのバラの種類はピンクフレンチレース。
淡いピンク系のバラです。
いつもなら廃棄処分にしていますが、今年は廃棄せずに延命治療することにしました。
半年後、一年後にどうなるか。枯れるのか?治らずとも何とか生き延びるか?完治するか!
ここでは根頭ガン腫病の画像の紹介やどんな対処をしたのか、また今後の経過をお知らせしていきますので同じお悩みの方や、ガン腫病に興味のお持ちの方はご参考にしてください。
バラの根頭ガン腫病を延命再生治療する
バラの根頭ガン腫病はここ数年我家のバラでは必ずといってよいほど一鉢が侵されます。
その度に廃棄していますが、土の中に病原菌(アグロバクテリウム)が潜んでいる限り根頭ガン腫病の根絶は無理かもしれません。
でも、今年はバラ(ピンクフレンチレース)を処分せずに延命治療を施し何とか再生させたい!
バラの根頭ガン腫病の画像
まずはフレンチレースのガン腫病の瘤の画像をご覧ください。
植替えのためにピンクフレンチレースの株を抜いて水で良く洗うと、ガン腫病のこぶが3か所ほど見つかり一つは軽くねじると簡単に取れます。
このバラは昨年の同じく1月に植替えしたもので、もちろんその時にはこの瘤はありません。
1年であっという間に一鉢に幾つかガン腫の瘤ができてしまいます。
バラが根頭ガン腫病になったらやったこと
最初に水で根のまわりの土を洗い流します。
ベランダの排水口の前で水が他に病原菌が飛び散らないように気を付けて行います。
そして根についたガン腫の瘤を取り除きます。
手で簡単に取れますが、その周りも園芸用のナイフで切り取ります。
100倍に薄めた木酢液に1時間ほどつけてから植替え。
バラの根頭ガン腫病で植え替えた土
今まで利用した再生土は使いません。
今年のバラの植替えでは、「京成バラ園のバラの培養土」と「花ごころのバラの土」を使っています。そしてこのガン腫病では花ごころのバラの土を使い、これに赤玉土の小、ともみ殻燻炭を1:1:2のミックスして使っています。
培養土の中にはマグアンプKを一握りに固形の油粕を適量を混ぜて使用。
植替えしてから約一か月過ぎに根頭ガン腫病にかかったピンクフレンチレースの画像か下記になります。
枝には新芽が伸び始めようと芽がふくらみ始めています。
根頭ガン腫病になったバラ栽培の今後は
ガン腫病の患部は取り除きましたが、病原菌のアグロバクテリウムはバラ本体に潜んでいることは確実で、これの活動を抑えるように育てていかなければなりません。
そして今後は一か月に一回の木酢液100倍や土の中で菌根菌が活動するようそれらの肥料も定期的にあげていきます。
人間の癌とバラの根頭ガン腫病は同じ?
癌とガン腫病は同じではありませんが、同じようなものだと考えても良いと思います。
人間の癌細胞も毎日数千個できては消えていくそうです。健康体の人では免疫細胞が癌を消滅させていき、何らかの原因で免疫力が下がった時に癌にかかてしまう。
免疫力が落ちてもその人の体力や体質によっても癌にかかりやすい人、かからない人と違いがあるのはもちろんです。
バラの根頭ガン腫病も全く同じと考えると分かる気がします。
病原菌のアグロバクテリウムは土壌の中に普通に存在しているようで、やはり人と同じくバラが元気(免疫力がある)でれば菌があっても発病しない。
バラの体力をつけるには化学肥料を多用せずに、有機肥料をメインに土の中にあるバラの免疫力を高める菌根類の活動を活発にさせるための肥料をあげます。
化学肥料をあげすぎるとバラ自体の力(基礎体力や免疫力)がなくなり病気を発病しやすい。
根頭ガン腫病だけでなく、様々な病気の原因に化学肥料のあげすぎで起こります。
人の体も同じで、化学肥料づけの野菜よりも有機や自然栽培でまったく化学肥料を使わない、もしくは少量のみで栽培した野菜の方が人の体に良いことは様々な所でいわれています。
なので、この方向でガン腫病のバラを育てていきます!
ブルースターも根頭ガン腫病に
昨年は挿し木で増やしたブルースターが枯れてしまい、鉢から取り出したら根がガン腫病に罹っていました。
画像を見ると分かりますがブルースターの根がありません。掘り上げてこれを見た時にブルースターが枯れた原因はコガネムシの幼虫に根を食べられたから思いました。
ですが、土を水で洗ってよく見ると‥‥‥
根にこぶ状の物が付いており、よく見ると根頭ガン腫病特有のこぶを発見!
今までアジサイの鉢植えでもガン腫病になったりしていましたが、まさかブルースターもガン腫病になるとは予想していませんでした。
恐らくコガネムシの幼虫がブルースターの根を食いちぎり、その傷から根頭ガン腫病の菌(アグロバクテリウム)が入り込んだのではと思います。
根頭ガン腫病の対策は
根頭ガン腫病の対策を考えると土の中の菌根菌の活動を活発にすることではないかと思います。
我家のベランダの鉢植えの土の中には少なからず、どれかの鉢の中に根頭ガン腫病の菌(アグロバクテリウム)が潜んでいると考えられます。
発病を防ぐには菌根菌の活躍が不可欠です。
今年は菌根菌をどうやったら繁殖させていくかを模索していきます。
コメント