昨年末、ホームセンターで出会ったグリーンローズ。
花屋さん時代を思い出し、懐かしくなり即購入。
順調に育ち花芽がたくさん出て3月には一番花が咲き、その後たくさんのつぼみが出てきましたが、そのつぼみが開かず花が咲かない。
やがて、つぼみは落下し始めて、やっと尋常ではないことが分かりました。
調べてみるとそれはボーリングという症状です。
この症状を改善し開花するまでの記録をつづっています。興味のある方はご覧ください。
グリーンローズが咲かない原因のボーリングとは!
ボーリングという症状は、つぼみがあっても咲かないで終わってしまうバラなどの特有の症状です。
このボーリングがグリーンローズにおこり花が咲かなくなったのです。
花弁が薄く、さらに花びらの枚数が多く、このつぼみが開花前に雨に当たると咲かなくなるのが一般的なボーリングです。
まさにグリーンローズの開花前に雨の期間がありましたが、そのすべてのつぼみが咲かなかったです。
最初に花が咲いたのは3月中旬すぎで、一般的なバラのイメージとは違う花弁です。
花を見れば、葉がまとまって花びらのように咲いている状態。このグリーンローズは花弁が退化し、苞葉が重なり合って花の形を作っています。
カラーの花と同じく苞(ほう)が花となります。植物では同じような状態に咲く花が多く、これも広義の花です。
上の画像の花を期待していましたがまったく咲かずに、つぼみの茎が黄色くなり自然に落下していました。
この時点でも、まだ咲いてくれると思い何もせず放置状態に。
グリーンローズのボーリング対策
ボーリング対策として有効なのは雨に当てないことです。
この症状が出る原因はつぼみが雨に当たり、花びらが水分を吸い込み花びらがくっついて開かない。
たとえと言えばティッシュを濡らすと2枚セットのティッシュペーパーは剝がれなくなります。こんな状態がグリーンローズに起こっているのです。
なので、つぼみが大きくなってきたら軒下や、雨カバーして雨にぬらさないようにします。
もう間もなく開花直前のつぼみですが、待てど暮らせどグリーンローズは一花も咲いてこなくなりやがて落下。
ボーリングから咲かせる!
ボーリング状態からグリーンローズを咲かせるには、つぼみを縦横を指で軽くもんであげるようにします。
ただ既につぼみは茎が黄色く変色していなくても、触るとつぼみがポロポロと落下が止まりません。
こんな有様だったので思い切ってダメそうなつぼみは全部カットして、雨に当たっていない比較的若そうなつぼみを残します。
そして、つぼみを縦や横に軽くもんであげます。
これを試すと開花を促され数時間で咲いてきました。
3月で見せてくれた花よりもだいぶ小ぶりですが、それでもよくグリーンローズの特色が出ています。
花の大きさは、初めて出会った30年前のミニバラの大きさです。
グリーンローズで思うこと
花屋さんでグリーンローズを最初に仕入れたのは30年前ぐらい、その当時はこんなに大きく多彩な感じのバラではなく、ミニバラのミックスで市場で売買されていました。
まだ大田市場などの中央卸売市場ができる直前の頃です。
その内、グリーンローズはミニバラの中でもミックスでの売買ではなく、単独で市場に出るようになりましたが、本数は少なかったです。
一般のバラよりも開花が早いのがグリーンローズ。
画像を見ていただいても分かるように春の早い時期の方が花が大きく、色も濃く赤味もはっきりと入り他のバラでは味わえない存在感があるバラです。
たぶんこれからの時期の開花は花も小さな感じで咲いていくと思います。
秋には紅葉して開花するので、いかに見ごたえのある花にするか、肥料等に知恵を絞って対策を練っていきます。
また秋ごろに開花状況を紹介していきます。
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